なめらかな苦みと奥行きのある
ボディー感が持ち味のコーヒーです。
インドネシアは日本から近くて馴染み深く、1つの国から幾つもの種類のコーヒーを産出するコーヒー大国です。その中でもスマトラ島産のマンデリンは代表格でしょう。1800年代の終わり頃においてインドネシアはブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産大国だったにもかかわらず、錆病や細菌の蔓延により残念ながらコーヒーが全滅したあとこの国ではほとんどが病害虫に強いカネフォラロブスタへ植え替えられました。したがって、インドネシア全体に占めるアラビカの産出割合は少ないのですが、その多くが日本向けに輸出されているため、日本国内では亜種も含めてよく見かけます。
特徴的なのはその精選方法です。生豆に加工する工程で果肉を除去したのちミューシレージ(粘着質の部分)を残したままパーチメント(固皮)を脱穀してから乾燥を施すインドネシア特有のスマトラ精選方式により生豆の外観は独特の深みを帯びたグリーンをしています。精選後カップテストを行い特に優れた物を選りすぐってスペシャルとしてロットしております。
最近は天候不順により、インドネシアも減産となっており極めて入手が困難になってきております。
1 | 1粒ずつ手積みで収穫 |
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2 | 果肉の除去(パルピング) |
3 | 数時間程度の粗乾燥 |
4 | 脱穀 |
5 | ドライヤー |
6 | 粗選別 |
7 | 風力選別 |
8 | 電子選別 |
9 | ハンドピック |
10 | カッピング |
11 | 袋詰め |
なめらかな苦みと奥行きのあるボディー感が持ち味のマンデリンですが、ハイクオリティーのマンデリンであるが故に浅く煎ると酸味が際だって表面化します。ハイローストに仕上げて、穏やかな苦みに落ち着けました。
菊地珈琲独自の評価です