インドネシアのジャワ島産の
水洗式カネフォラドロブスタです。
1,800年代の終わり頃において、インドネシアはブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産大国だったのですが、錆病や細菌の蔓延により全滅した悲しい歴史を持ちます。その後、病害虫に強いカネフォラロブスタへ植え替えが進み、現在に至ります。ロブスタ種といえば世界の産地で有名なのはブラジルのコニロン種やベトナムグレード1、インドパーチメント、インドネシアのAP1・EK1などを国内で見かけますが、水洗されたカネフォラロブスタならもっぱらWIB1でしょう。
コーヒー通の方々の中には「ロブなんて!」と掃いて捨ててしまう方もおられる向きもありまあすが、決してそんなことはありません。風味は麦の様な特有の香ばしさとクリアーな苦みを持ちます。その香りは他の物の香りを表現する際にロブ臭のようなと引き合いに出されるほど個性的です。
また、ホールディングタイムに強いという、つまり抽出したあとすぐに飲まず時間が経過した後に飲んでも味の経時変化が表に現れにくいという特徴があります。ロブスタにはロブスタにしか成し得ないものがあるのです。
ジャバロブスタは大深度焙煎を施して全体の香気成分を増大させることによって、特徴的な香りをマスキングしてしまうこともできるのですが、苦みが乗ってしまうのでハイローストにしあげました。ご自身で数種類のオリジンをブレンドをしてマイブレンド作る様な方には、ブレンドツールとしてもホールディングタイムに強い個性を生かして楽しんでいただけます。
菊地珈琲独自の評価です